8月18日(木)。この夏一番暑い日。
下里小学校は気温37度を超え、持参した携帯型熱中症計が常に「危険」を示す中、災害ボランティアセンター立ち上げ訓練はそれに負けないくらいに熱く実施されました。

参加したのは、市民スタッフ15人、ボランティア10人、社協職員7人の合計32人。
どのような状況で災害ボランティアセンターを立ち上げるのか、誰がスタッフとして運営に携われるのかなど、緻密に計画、準備をしても、その通りになる保障はありません。
事前の打合せで受付・マッチング・送り出しの班に分かれた市民スタッフは、自分たちの役割や流れを確認し、細かなマニュアルの通りに実施するのではなく、現在の状況に合わせての運営方法を皆で考える訓練を実施しました。

運営のための視点は3つ。

・被災した市民にとって使いやすい仕組み
・はじめて来たボランティアにわかりやすい流れ
・資機材が不十分な中で、市民スタッフができる方法

今いる人、今ある場所、今ある物で、できるだけのことを考えます。
災害ボランティアセンターは運営スタッフだけでは成り立ちません。そこに来たボランティア活動者がいて、やっと被災者への支援につながります。この日ボランティア役として来てくれた10人は、個人ボランティアとして登録している人や近隣の自主防災組織運営委員、東日本大震災の被災者支援に何かしたいとボランティアセンターに申し出てくれている人たちです。
今回はボランティアとして駆けつけた役で参加いただき、市民スタッフとともに課題に気付き、皆で考え、良い方法に変えていくために協力し合いました。
ボランティアの皆さん、大変暑い中と突然のお誘いにも関わらず、惜しみないご協力をありがとうございました。

●当日スケジュール●
 9時30分 全体でのミーティング
 9時40分 備品確認、ボランティアへの説明
 9時45分 災害ボランティアセンター開始ミーティング
10時00分 ボランティア受付開始

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ボランティア登録票を記入したボランティアから受付

10時30分 マッチング →順次送り出し
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マッチングは、掲示した依頼票に自分の名前のふせんを貼る形式

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活動内容の詳細を説明して、資材(ビブス)を手渡し

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疑似的な依頼によるボランティア活動を実施(災害ボランティアセンターのPR活動の様子)

11時30分 ボランティア活動報告終了 →ボランティア順次解散
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活動報告書を書きながら、冷たい麦茶で一息。ボランティアの安全を守ります。

12時00分 災害ボランティアセンター終了ミーティング ボランティア登録10名、活動件数4件


●参加者感想●
<印象に残ったこと>
・スタッフの皆さんの熱意がとても感じられ、次も参加したいと思いました。
・市民スタッフの一生懸命さが伝わりました。
・黄色のビブスが目立ってよい。
・暑さの中、スタッフの皆さんには朝からお疲れさまです。
・訓練通りには行かないでしょうが、訓練は役に立つと思った。
・初めてにしてはよくできていたと思う。
・ボランティアをする流れはだいたいよくわかりました。
・各仕事に分かれていて良い。
・良かったです。
・暑い中、気を使っていただいてありがとうございました。

・実際の時に対応できるか、不安の面もある。
・暑いので、実際災害が起きた時、スムーズに動けるか不安。
・実際の場合、もっと人や物資も少ない中どう立ちあがっていくのか想像が難しい。
・市役所の人は(避難所の)近くに住んでいなくて、すぐ来られるのだろうか?

・同行者との会話が大変勉強になった。普段から防災に対する意識の必要性。(町歩きの感想)
・普段何も考えてなかった。植木・ブロック等が危険であることがわかった。(町歩きの感想)
・階段等は介助者がひとりの場合無理がある。複数人数で行動する必要がある。(車椅子介助の感想)
・通行人に気軽に声をかけて、手助けをしてもらう要請を遠慮なくやるべき(車椅子介助の感想)
・車椅子操作の練習をしっかりやっていないと実際の道路は厳しい。(車椅子介助の感想)

<気づいた課題やこうするともっとよくなる! アイディア>
【全体・その他】
・入口を案内する人がいなかった。
・もっと沢山スタッフが増えると良いと思いました。
・マニュアル通りのタイムスケジュールでは炎天下厳しかった。少し早目に行動して欲しかった。
・各仕事にわかれていて良い一方、人が少なければ1人が(ボランティア)5人まとめてずっと世話する形も早いかと思った。
・実際に災害が発生した時に、活動の「隙間」を埋められる人員を考えておいてはどうか。
・暑い中、一般の人々がうろうろもう少し手際良く。
・進行状態がよくわからなかった。
・市民スタッフの役目が、一般の方にわかるように、もっと大きく役割を書いた方が良い。

【受付】
・ボランティア希望に来たら、「受付」を大きく掲示してほしい。まずはすぐ名前を貼りたい。
・受付の流れがわかるような用紙を大きく書いて見やすい所に貼っておくと良いと思います。

【マッチング】
・金品の受け取りについては、飲み物等常識的なものは受け取って良いと説明すると良い。
被災地での活動経験からは、飲み物など依頼者から用意されていることも多かった。

【送り出し】
・自分が何のボランティアをするのか、説明が少し足りなかった気がします。
・ボランティア依頼票を十分に理解していないスタッフの説明では混乱してしまいそうなので、ボランティアも依頼書を読んだあとに説明を受けるとわかりやすいと思いました。
・もう少し自分のやること(ボランティア活動)を打合せした方が良いと思う。
・依頼内容の指示を的確にする必要がある。
・何を行うかプログラム的なものがあった方が良い。

●市民スタッフ振り返り反省会●
【全体】
・全体的に良かった。つまづくことができたことが良い。

【受付班】
・説明、受付、誘導で役割分担した。
・まとめて10人に説明をするのは声が通らなかった。5人くらいにすると良い。
・流れを案内するにあたって、手続きを終えたボランティアが説明途中に合流するのではなく、次の回まで待ってもらうと良い。
・継続的な活動を希望する人の記入方法を想定していなかった。
・専門資格は自称で良いか。
・受付に並ぶ列の作り方は要検討。
・受付日の記入漏れに後で気づいて修正した。
・ボランティアの待機場所を日陰に設定した。状況に合わせて良かった。
・マッチング班との引き継ぎに課題。
・登録票のその他の欄についてボランティアに話を聞き、意識付けを行うことができた。

【マッチング班】
・留意事項と流れの説明は別の人、場所にして、意識を変えると良い。
・受付順にボランティアをまとめて待機しておいて欲しい。
・掲示板の依頼分類、依頼人数のふせん表示わかりやすかった。
・全体に説明する内容を拡大して表示したのは良かった。
・活動がない場合がある旨の案内表示があって良かった。
・待機場所で説明する人数を決めておくと良い。
・人数状況によっては拡声器なども必要。
・金品の受け取りについて質問があった。オヤツやお茶が依頼者の好意で用意されている場合はどうするか。
 →常識の範囲内で対応する

【送り出し班】
・市民スタッフは2名ずつで対応した。
・リーダーに関する説明は依頼票を渡す時が良い。
・呼出し後、待機場所で説明した。
・依頼票の内容をスタッフが把握しきれてなかった。
・ビブスを渡すなどやることが多い。
・スムーズに流れるような時間配分が必要。
・班の中の役割分担をもっとしっかりする必要があった。
・経験者からのアドバイスが欲しい。
・活動先への行き方の説明。
・報告書記入の場所に表示があると良い。
・活動の聞き取りを。
・活動先でトラブルがあった場合などのボランティアの相談をどのように受けるのか。
 →連絡先を書いたものを渡し、すぐ解決しなければならないもの以外は戻るなど、臨機応変な対応を。
 緊急性があるもの=命に関わるもの。複数で対応。その他は持ち帰り、後日回答する。


ボランティアさんたちの熱中症対策のため、急きょ待機場所に日陰に変更したのは市民スタッフのアイディアでした。
それに伴い、各班がそれぞれ対応を工夫。分刻みのスケジュールの中で見事に訓練を終えることができました。
配置場所を含めた動線の悪さや案内の難しさなど、新たな課題も出ましたが、市民スタッフの振り返り反省会では「はじめから出来ることはない。今日はつまづく経験ができて良かった」という声も。
課題に気付き、良くするための方法を皆で考えるという訓練の目標を達成することができました。
災害ボランティアセンター立ち上げ訓練は今後も実施し、次へ次へとつなげていきます。

【問い合わせ】
東久留米市社会福祉協議会
ボランティアセンター
TEL 042-475-0739